台湾がアテモヤの日本普及に力を入れる背景に、21年の台湾パイナップルの成功体験がある。
台湾パイナップルは21年3月、アテモヤ同様、中国が「害虫の検出」を理由に輸入を停止。突然の措置に農家から悲鳴が上がる中、蔡英文政権はTwitterなどを駆使し、「フリーダム・パイナップル」と位置付けて台湾支持を世界中に呼び掛けた。
《台湾パイナップルは「芯まで食べられる」と評判になった》
日本でもSNSなどで話題が広まり、台湾パイナップルの購買運動が起きた。財務省の貿易統計によれば、2021年の日本の台湾パイナップル輸入量は、前年比8.26倍の1万7500トンを記録。1万トンの大台に乗るのは、比較可能な1988年以降初めてとなった。
《21年の輸入量は前年比8倍超に(財務省の貿易統計より作成)》
「ここまで広まるとは当時、思ってもいなかった」
同事務所プロジェクトマネージャーの小清水香織さんは、台湾パイナップルの予想以上の反響に驚いたという。価格帯はフィリピン産に比べ2~3倍し、「さすがに安さには敵わないのではないか」と感じていたというが、結果は予想を反する形になった。
日本企業からは連日「台湾を応援したい」という声が届いた。日本人の親台感情が、輸入拡大の「大きな原動力になった」と小清水さんは振り返る。
■日本でアテモヤ普及のハードルは?
台湾パイナップルの成功に続き、アテモヤも前評判は上々だが、一方で、普及には越えるべきハードルも待ち受ける。
1つは、冷凍入荷による扱いの難しさだ。
高級スーパー、紀ノ国屋の果物仕入れ担当者は「商品としてとてもいいが、冷凍のため品質的に扱いが難しい」と話す。「やはり新鮮な生の商品を扱いたいのが本音だ」と明かす。高級スーパーの成城石井の担当者も「冷凍での入荷になり扱いが難しい」と回答した。
また、知名度の低さや、安定供給の面も今後の課題だ。パイナップルのように誰もがイメージできる果物ではないため、PRが難しい。生産量が少ない高級フルーツでもあるため、台湾でも食べたことがない人が多いという。
《2月には東京・品川駅に広告を出してPRした(提供:台湾貿易センター東京事務所)》
台湾貿易センター東京事務所は現在、販路拡大を目指してスーパーマーケットや百貨店などと商談を続ける。カットした冷凍アテモヤを小分けにして袋に包み、500円以下の手頃な価格帯で、3月~4月にかけて店頭での販売を目指す。まずは日本への輸出量2000トンを目標にし、認知度アップにつなげていきたい考えだ。
果たしてアテモヤは、台湾パイナップルに続く新たな「台湾ブーム」の主役となれるのか。今後の市場動向から目が離せない。
《冷凍アテモヤはカットしたものを袋に小分けにし3月~4月にかけて店頭に並ぶ予定だ》
俺もそれ思い出した
民謡
美味いがそれよりもマンゴー売って欲しい
どんな味?
アイスクリームに例える人もいる
半解凍は本当にさっぱりしてるとか
美味しいの?
知らない。食いたいなって思って色々調べて満足した
こっちも食べたい
に見える
台湾の果物なら買うわ
パイナポー美味しかったし
冷やして食うとアイスみたいでうまいとか
スーパーに並ぶの待ってんで
妻「私は子供を産まない事を宣言します」→お前らどう思う? »
以降へ)
台湾の果物「アテモヤ」は日本で商機をつかめるか 越えるべきハードルは?
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2203/11/news142.html
2022年03月11日 19時55分 濱川太一 ITmedia