証券会社の230億円を全部使おう
――8月5日はどうされていましたか。
「旅行先の日光にいました。午後1時、中禅寺湖を立ち自宅へ向かったのですが、前が見えないぐらいの大雨で、何とか5時に帰宅。
暴落を知ったのはその後です。現役のファンドマネージャーだったら休憩所で情報を得て、何らかの手を打っていたでしょうね。
最初の印象は、地球が終わるわけでもないのに何でこんなに下がるの? というもの。
次に、なんとか買わなきゃ、です。証券会社には230億円の現金がある。とりあえずそれを全部使おう。
さらに下がるようなら銀行の預金を証券会社に移さなきゃ、と思いました」
「その晩、米国株市場がどうなるかわからないのですが、米国株が暴落してくれたら超ラッキーです。
日本株寄り付き買いのワンチャンス。だから注文は細切れで出すしかありません。
大型株のみずほ銀行でも一値3万株の指値でしょう。だから300万株で100回の指値注文。気が遠くなります。
明日(6日)の朝じゃあ無理なんで、すぐに注文を出し始めました。風呂に入っている暇もありません。
その間に『どうして株価が下がったのか解説して欲しい』というメールが入っているのに気が付きましたが無視です。
とにかく今は買い注文。理由は後から考える、という感じでしたね。
SBI証券はiPadで出すと暗証番号を記憶してくれません。iPadってインタフェースが悪すぎてしょっちゅう誤入力。フラストレーションがたまりまくりました。
途中SBIのソフトが狂って暗証番号記憶してくれた。それはそれで怖いんですが、なんとか注文を入れ終ったのは午後10時でした」
「ようやく落ち着いて、録画していた経済番組を観たんです。ところが解説がひどすぎて呆れました。日銀を批判しているコメンテーターがいるんです。
『日銀が招いた暴落』だって! 何をいってるんだか。私は日銀に拍手を送っています。たった0.25%の政策金利の上げで極端な円安を止めたんですからね。『あっぱれ』ですよ。
円安は介入では止められません。ドルを売らなきゃいけないから介入の金額に限度がある。
それを見透かされてヘッジファンドに日本は舐められまくってきました。たった0.25%の金利誘導では日本は不況にはなりません。
日銀は日本にもちゃんと政策はあるってことを世界に示したんです。『ヘッジファンドども思い知れ。勝手にはさせんぞ』とね。この断固とした態度は立派です」
「あれだけ一杯買い注文を出したのに、当初は一株も買えていなかった。『引退してよかった』と正直、思いました。
この下げで一株も買えなきゃ、ヘッジファンドのファンドマネージャーは失格ですからね。
ところが、しばらく経ってメガバンクを105億円分、買えていたことがわかったんです。1銘柄だけですがホッとしました。これから悠々自適の配当生活ですよ(笑)
いずれにせよ、今回の下げは実態のない雑音で日本の株式相場は戻ると思います。
ある程度戻ってそれ以降は日本企業の実力次第ですが、自社株買いが続いているので株価が継続的に上昇する可能性が高いですね。
去年11月に引退してから株の買い注文は入れたことがありませんでした。だから手こずりました。暗証番号も覚えてなくて。
でも何百という注文を出してさすがに慣れましたよ。今回の下げは、私にとっては『消防訓練』でしたね」
このレベルの人は投資が人生の一部で食事や歯磨きと同じことだからそういう話じゃないんだよ
引退して旅行してたって買いてある
何?長期ホールドするつもり?
売り時を考えてないなら素人だろ
1日で10%戻したから既に含み益10億だろ
どこで売ってもプラスだわ
4000以上暴落したら翌日リバるに決まってるじゃん
こいつおかしくない?
利下げしたって実体経済にすぐ反映されるわけじゃない
あんな動きは異常
だからそういう投資家が生き残るんだ
大多数にとって異常なことがたった一人の人間にとって平常なことならそいつは天才かサイコパスだな
それとも働いてないと日常感覚が失われてしまうからとか?
余裕だろ
積立放置だ
今からでも遅く無い
オルカンやS&P500やNASDAQやレバナス、なんでも良いから指数連動ファンドに毎日積立しろ
結果論だし
暴落開始の金曜は動いてないし
南海トラフ地震が無ければ、今後しばらくは上がり続けるだろうね
海外勢いなくなればあっという間に26000円
税金とかは無視して
900円だった株が1000円になるということは+11.11%
日経平均とは違って個別銘柄なら何が材料があればそれくらいは動くので
注文を入れていれば売買は成立する
40年前のブラックマンデーだってバブル景気のさなかだったしな
100億ならまだまだ下がっても平気なレベルやんけ
【これマジ?】スーパーから水と非常食が消える、メルカリで高額転売も・・・ »
「たくさん死人が出るんじゃないか」
日経平均株価が史上最大の下落幅4451円を記録した8月5日は、その種の会話がいろんな場所で交わされた。
株式投資で信用買いを経験した人なら、株価暴落でそれまでの利益が吹っ飛ぶだけでなく、「追い証(追加保証金)」に迫られ、青ざめたことがあるハズ。
1日に12.4%の下落とは「死人が出る」と予想させるだけの衝撃的な数字だ。
しかも翌日、一転して過去最大となる3217円の上げを想像した人はそれほど多くはなかろう。
「先が見えずとても積極的な買いには入れない」という個人投資家が大半ではなかったか。
パニック売りの最中、筆者の頭に浮んだのは清原達郎氏だった。
20万部を超えるベストセラーとなった『わが投資術』の著者は、この日、どう市場に立ち向かったのか――。
【伊藤 博敏】日経平均「史上最悪の大暴落」の夜、個人資産800億円「伝説の投資家」が「必死にやっていたこと」
https://news.livedoor.com/article/detail/26949010/