高速化の流れを歓迎しながらも、同時に今も「高校生でこんなにいいタイムが出てしまっていいのかなと思うことはあります」と正直にその心境を吐露する。
理由は、高校生の間はタイムだけを追い求めるのではなく、この時期にやるべきトレーニングをやってこそ、将来に花開くという信念をもっているためである。それは地道な体作りや効率のいいフォームを生み出すための動き作り、細かく素早い動きで神経系を鍛えていく練習であり、練習時間以外でも体を動かす機会を増やし、ベースとなる体力をあげることなどを指す。
厚底専用の走り方せんとタイム良くならんし怪我しやすい
どんな走り方?
ケニアやらのろくな靴与えられないでトレーニングされてきたやつがホイって厚底履いて記録出しとるんちゃうの
大迫傑(ナイキ)をはじめ、多くのOBを日本のトップへと送り出してきた高校陸上長距離界の強豪、佐久長聖高校。その監督、高見澤勝は初めて「厚底シューズ」を体感した時のことをこう振り返る。「とにかく驚きましたよ」と。
「シューズ自体は画期的で素晴らしいものであり、陸上界全体のレベルアップにつながりました。ただすでに使っていた選手や指導者からケガをしやすいという話も聞いていました。成長期にある高校生が履けば、そのリスクも当然、高くなるでしょう。果たしてそのリスクを負ってまで履く必要があるのかなというのが、正直なところでした」
高見澤はそう選手に伝えたという。2019年の全国高校駅伝1区で28分台を出したひとりである鈴木芽吹(現・駒澤大)はこのタイミングでは履かなかったが、ほとんどの選手たちはそのシューズの威力を見聞きしており、飛びついたという。当然だろう。速く走りたいと願う高校生にとってそれはまさに魔法のシューズといっても過言ではないほどの影響力があった。
佐久長聖高校はナイキと契約を結んでいることもあり、望めばシューズはメーカーから提供されるが、高見澤はリスクの観点から入学したばかりの1年生など、まだ早いと判断した選手には履かせない方針を取っていた。しかしその中でもこっそりと自費で購入する選手はいたという。
「厚底シューズはそれまでのシューズに比べ高額ですし、部活動で使うものとして買うには負担もあるかと思います。しかし喉から手が出るほど欲しいとはまさにこのことなんでしょうね。値段のことや、私から怒られること以上に、選手たちの速く走りたい思いが勝ったのだと思います」
「なるべく使用頻度を減らそうと考え、基本、厚底シューズは駅伝とその前のロード練習など限られた時しか履かせません。そしてケアを徹底しました。大腿部、股関節周辺の故障が多いと聞いていましたので、トレーナーにもその部分を重点的にケアしてもらうようにしています。本校では日常的に選手が2人一組でペアマッサージをしていますが、この厚底シューズを使うようになってからは、ひざから上の部分を中心に行うようにしています。ひざ下部分は自分でもケアできますからね」
ロード用の厚底シューズのコンセプトが受け継がれた「ナイキ ズームX ドラゴンフライ」、「ナイキ エア ズーム ビクトリー」など、高性能の中長距離用のスパイクも生まれ、トラック種目の好記録の要因となっている。佐久長聖高でも試合でこれらを使用する選手は多いが、やはり練習で履く場面は多くないそうだ。
「ロードの厚底シューズと同じです。トラック練習をする際も毎回使うのではなく、練習メニューや目的に応じて、選手にはそのスパイクを使っていいかどうかを伝えています。やはり頻度が増せば、負担があると思うからです」
こうした取組みの成果もあり、今のところ、佐久長聖高校で故障自体の数は増えていない。ただ割合として見たときに、これまではひざ下部分のケガが多かったが、股関節や大腿部を痛める選手が出てきたことは事実だと語る。
「こうした故障を回避するために走動作の動き作りや股関節周辺の筋力トレーニングは積極的に行っています。走る以外の練習や、走る前後の取り組みの重要性が増していることは間違いありません」
「大学生や実業団選手であればリスクは少ないでしょう。日頃から履き慣らし、質の高い練習をすることもできます。それによりさらに記録を伸ばせるはずです」と高見澤は言う。「ただ高校生は成長期の選手なんです」と付け加えた。まだ体ができていない選手を預かる以上、故障対策へ気を配らなければならないのだと。
実績に残るところでの使用は否定してないで
何言ってんねんコイツ
しょうもないな
読んでなくて草
既に大会では高反撥厚底シューズは使用禁止されとる
専用シューズ使うようなガチ勢は怪我しやすいってだけかも知らんのに
なれるほど使用するには高額すぎるって話やろ
望めばメーカーから提供されるけどって書いてあるけど
大会での使用は否定してないで
素人考えやけど関節へのダメージ少なそうにも思える
別に使用を禁止しとるわけでもないし
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「まずシューズに関係なく、大学生や実業団なみのレベルの練習を高校生にやらせれば、記録は上がっていくものです。一方で高校生はまだ成長過程にあり、体ができていないため、それをやれば間違いなく故障します。そのリスクを負いながらもそうした練習を続けていけば、驚くような結果を残す選手も現れるかもしれません。しかし先々の競技生活に影響を及ぼすでしょう。