意外と知らない女性器の構造を、立体的に説明できるものが欲しかった
――このアイテムが誕生したきっかけを教えてください。
西本さん 私たちの会社は、女性の体や性に関する記事を発信しているのですが、それに関連して、編集部で読者イベントを主催しているんですね。その際に、プレジャートイの使い方や体の構造を説明するシーンがあり、これまではイラストを描いたりしていたのですが、皆さんピンときていなくて……。そもそも、自分自身の外陰部を見たことがない人が結構多いんですよね。でも自分の体のことなので、ご自身がしっかり理解する必要があると思っていて、「そうなるとやっぱり立体的な構造のものが必要だね」と社内外からも声が出ていたんです。
それで調べると、海外にはパペットやプラスチック製の模型のものがあって。でも日本にはないから、作ってみよう! となったのが始まりです。それで、私の母と祖母に頼みました。
――お母さまとおばあさまに頼まれたんですね!
西本さん 実は、現在販売しているものは私の祖母や色んなばあばが作っているんですが、プトロタイプを作ってくれたのは、母と祖母です。今のものとはちょっと違う、ベロア素材のものを作ってもらったのですが、社内メンバーやいろんな人に「めちゃめちゃわかりやすい!」と大好評だったんです。それが2年くらい前で、素材を変えて、祖母にお願いしたのが今年の初めです。
――おばあさまに頼んだのはなぜですか?
西本さん もともと長年、洋裁師をして生計を立てていた人なんです。今93歳で、ちょっと記憶とかはふんわりしてきた部分もあるんですが、作業のときだけはピシッとするんです(笑)。古い工業用ミシンを持っていて、作業のときは目つきが変わって、絶対機械を触らせてくれないんです。職人に戻るんでしょうね。祖母のそういう姿も見たいと思い、「やはり祖母にお願いしたいな」と最終的に思いました。
(以下略)
流石に男女同権にしておけよ
撮影中、ばあばるばを持ってパカパカと開いたり閉じたりするランドリーボックス代表の西本美沙さん。とてもいとおしそうでした。
ばあばるば
外れる仕様に。こうやって見ると本当に可愛い!(原文ママ)
ばあばるばの使い方
気色悪ぃ馬鹿じゃねーのこれ
合体!合体!
ジム・ロジャーズ氏「日本経済は歴史的に見て異常、日本の存在自体が危ぶまれる」 »
「これなんや?」「おばあちゃんにもついているもんや」93歳“ばあば”と作った外陰部パペット【ばあばるば】誕生の舞台裏
今年の8月に誕生した、女性のデリケートゾーンや外陰部の構造を学べる、性教育用パペット「ばあばるば」。“自分とカラダに本音で向き合う”をコンセプトに、記事展開とアイテム販売をしているランドリーボックスが企画・制作し、話題になっています。
「ばあば(おばあちゃん)」が作る「バルバ(女性の外性器を表す英語)」で、「Ba-Vulva(ばあばるば)」。企画の立ち上げから制作までの経緯、現在の反響などを代表の西本美沙さんに伺いました。
https://crea.bunshun.jp/articles/-/51760
