しかも、それでビジネスがスタートするのなら、まだマシかもしれない。
何度も何度もミーティングを重ねて、インド側企業は質問を受けて、調査もさんざん受けたにもかかわらず、最後に、
「いやー、今回はやっぱりやめにしときます」
などというケースも実際に多々ある。もちろん、そうなった際の「前のめり」なインド人実業家のガッカリ感たるや相当なものであることなど、いうまでもない。
■インド進出したい企業は世界中にヤマほどある
ゼロ成長が続く日本と異なり、毎年6~7%台の経済成長を続けるインドに進出したい企業は世界中にヤマほどある。たとえるならインドは、「オレとつき合ってくれ!」と言い寄る男性があとを絶たない、何ともいいようのない魅力を持つ女性のようなもの(このたとえ、もちろん男女逆でもかまわない)。
で、そんなライバルが大勢狙っている異性を前にしているのに、
「いやぁ、ちょっと待って。まずは姓名判断をして、あとはうちの両親に相談をしないと。あ、ボクはおばあちゃん子だから、おばあちゃんの了解もほしいな」
と言っていたらどうなるだろうか。当然、選択肢がたくさんあるその魅力的な女性は、すぐに別のイケてる男性のもとに走ってしまうに決まっている。
とにかく、インド側の富裕層やビジネスパーソンの間では「日本企業は動きが遅い」、言い換えると「メンドくさい」という見解が広がりつつあるということだ。
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バイドゥで10年働いて分かった「中国人の働き方」
バイドゥに来てから10年が経った今、橋さんは数々の中国人と仕事を共にしてきている。
特に日本人の働き方との違いを感じたのはどんなポイントだったのだろうか。
1.大規模な仕事が1週間前に終わってなくても問題なし!?
日本ではスケジュール管理や段取りを重んじ、きっちりと着実に仕事を進めることが良しとされる。しかし、橋さんが感じたその時の中国人スタッフの印象は、「楽観的なスロースターター」が多いということ。
「あくまでも私の主観ですが、何かプロジェクトをスタートさせるとき、彼らはあまり綿密に計画を立てない傾向があります。プロジェクト進行中には適当なことも多い(笑)。ただ、それなのに後半から一気にペースを上げて序盤の遅れを取り戻すんです。帳尻を合わせる力、ラストの追い上げがとにかくすごい」
最近特に驚いた、「スロースターター」の象徴的なエピソードがあると続ける。
「先日、中国にて百度主催で1000人規模のカンファレンスが開催されたんです。このぐらいの規模のカンファレンスだと、日本なら半年くらい前から準備してるじゃないですか。なのに百度では、カンファレンス一週間前なのにアジェンダが決まってなかったり、告知も全然していなかったり(笑)。それでも当日はほぼ満員になって、カンファレンスは大成功! ハラハラさせられましたが、この追い上げ力・集中力にはいつも驚かされています。結果が大事なんですよ」
「雑談をして場をほぐす」「意見を出し合う」「予定していた時間は目一杯使う」。日本企業で行われるミーティングでは、こういった暗黙の了解がある。しかし、中国人はいたって合理的。会議を、あくまで「意思決定」の場と捉えているため余計な話はしない。
「会議の目的さえ果たしてしまえば、5分で場を切り上げることも多いですよ。日本だと、5分で会議が終わったりすると、何となく申し訳なくて、たわいもない話をしたりしてだらだら残ったりしますよね。それも日本らしいし良い面もあるんですけど、中国人は超合理的に仕事を進めたがるので、差を感じるところだと思います」
3.メールは「好(OK)」の一言だけ
合理的な中国式スタイルは、ビジネスマナーにも表れている。日本では一見「失礼」とみなされることでも、スピードや効率を重視する中国では必要ない。
「中国人とのメールのやり取りはいたって簡潔です。上司やお客さま宛てでも、『OK』の一言で返信するとか。日本だと、メールの冒頭に『お世話になっております』と書くのは、ビジネスマナーとして当たり前ですよね。でも、そういうのはいらなくて、本当に用件だけ伝わればいいという感じ。それは社内外問わずです。ちなみに中国語で、『OK』は、『好(ハオ)』という字を書くんですが、最初の頃は『好』だけくるメールにちょっとドキドキしていました、余談ですけどね(笑)」
最初は、一行だけで返信することに「味気ないな」と感じ、長いメールを書いていたという橋さん。今では「一言での返信にも慣れた」と言う。
さらに、中国系企業では、上司がボイスメッセージで仕事の指示出しをしたり、e-mailではなくメッセンジャーアプリでのやり取りをしたりするのもよくあることだと教えてくれた。ここにも効率重視の姿勢が表れている。
俺も使い回しに付き合いたくない
ただでさえ間抜け具合全快なのに対等に付き合えるのかと小一時間問い詰めたいわ
日本は無駄なことが多いのは感じる、責任回避や仕事やってる感を増してるためだろうけど
行動に移したら出る杭を打たれるのでしません
ではどうしたら会議を減らせるかの会議を行いたいと思います
これぐらい慎重でよろしいのだ
ミスを異常に嫌うし
失敗したらいじめられるからね
陰湿体質をなんとかしないと始まらない
リスクを下げるために段取りを重視するんでしょ
めんどくさい手続きに耐える体制が向こうにない限り積極的に進めようとはしない
そんなやり方で今後も良いのかどうかは知らんけど
よく悪い所だけあげつらうけど良い面もある差別化出来た方が生き残れる
同じ様にやったって自力の有る所には敵わないのだから
権限とクビになるリスクを一緒に課す欧米型とガバナンスが根本的に違うので解消できない問題
リニアなんて何十年短区間で走行試験してるんだよ
こんなもんいつまで経っても物事が決まらんよ
俺の会社もこれだもん
慣例とか大好きで今までやってるから今年もやるなんて平気でいうからな
おかげで現場の作業者の書物がすごい量になってる
点検はメクラだし改善提案なんかやってる感だけだしKYなんかガチのネタだと改善に費用がかかるからどうでもいい作り話でOK
こんな意味のない書物も月イチ必ず提出しろだからね
これで生産性とかコストとか言い出すから笑うに笑えんと
原因は役員の指示を聞く部長、所長のせい
リーダーだけでいい
責任取らせるために必要なんだけど
日本は責任まで下に押し付けるイメージ
日本企業は日本に力を入れろ
ダメ出しで殴られたほうがいいな
お前がだめだってな
昔の日本人は今より全然行動早かった
だからスピードが遅い
でもそんなのその会社内の事で取引相手には関係のないただの迷惑でしかないからな
こいつらが増えすぎたのが原因
これが上から見た場合、トップダウンが効かないのに責任だけは押し付けられるって思ってるんだろうな
検討検討また検討
アイツら会社を食いものにすることしか頭にない
人間ではない
失敗したら致命的に信頼を失う社会だし慎重になるしかないんだよね
【画像】ムダ毛処理をやめた美女「自然体で美しい」と世界中で絶賛の嵐wwwww »
4年ほど前、日系企業がインドでジョイントベンチャーを一緒に立ち上げるインド企業を探していたので、何社か現地の企業をピックアップしてコンタクトをとってみた。
最初に会うことになったのは、地元の州ではそこそこの規模を誇っている企業だ。もちろん、経営者たちはインドでは確実に「富裕層」に該当する。
当然、ノリノリのハイテンションで話に乗ってくると思いきや、
「日本企業とは取引したくない」
と、非常にローテンションなトーンで言われてしまったのだ。しかも、このようなケースが目立ち始めている。
これは、現地の不動産ブローカーと交渉する際も同じ。
インドで製造業を立ち上げる際、当然、まずは工場用地を探さなければならない。しかし、日本のようにインフラが整備されているわけではないインドで、工場に適した土地を探すのは一苦労だ。
そのためには、いいロケーションの土地をインド人ブローカーから紹介してもらわなければならない。ところが、私が紹介しようとしているクライアントが日本企業だと知ったとたん、急にやる気をなくす事例がぽつぽつ出てきている。
■「何ごとも遅いから、待っていられないんだよ」
一体、「日本企業が敬遠される」理由は何なのだろうか。私は知人のインド人ビジネスマンにその理由を聞いてみたところ、返ってきた答えはきわめてシンプルなものだった。
「とにかく日本企業は何ごとも遅いから、待っていられないんだよ」
「ジョイントベンチャーで新しい会社を共同で立ち上げよう!」という話が盛り上がっても、当然すぐに「OK!」とはならない。まず、合弁計画を本社で何カ月も協議。そして、予算を組み取締役会を通すことになる。
もちろん、この段階で「GO!」とはならない。すべての役員間での調整が済んで初めて、ようやく実際の条件交渉に突入。そこで話がまとまったとしても、まだまだ終わりではないから、インド人にはたまらない。
条件交渉が妥結したらしたで、今度は契約書ドラフトのレビューとなり、本社法務部での気が遠くなるほど長い回覧作業が待ち受けているのだ……。