しかし任天堂からの知らせは予想とは真逆のもので、むしろSWTの開催に協力したいというものであった。これを受けてSWTは(任天堂の要請もあって)一旦2022年度のSWTの発表を保留し、任天堂と調整しつつ、大会の発表前に任天堂の公式ライセンスを獲得することを目標にした。『スマブラ』シーンと任天堂のトラブル続きの歴史を鑑みて、SWT側も最初は慎重であったという。
2021年11月から2022年3月までにかけての期間でSWTは任天堂との調整と相談を繰り返した。信頼関係も固まってきたところで、SWTは2022年のサーキットに参加する予定となる世界各地の大会の主催者(トーナメントオーガナイザー、TO)たちとの調整も開始した。しかし多くのTOが、SWTへの参加に難色を示した。彼らは公式世界大会の主催であるPanda、そのCEOであるAlan Bunney氏から「SWTは2021年をもって終了し、2022年度は開催されない」と伝えられていたようだ。
この返答を経て安心したSWTは正式に2022年度のSWTのライセンス申請を行うに至ったが、その間もAlan氏は世界各地のTOたちに「2022年度のSWTは発表後間もなく中止となるのが間違いなく、SWTに参加するのはリスクである」と説明していたという。
しかし2022年度SWTのライセンス契約申請に対する任天堂の返答は遅く、3月の発表予定日の数日前に連絡こそ取れたものの調整は難航し、結局発表までのライセンス取得は間に合わなかった。大会のスケジュール的に発表を遅らせることも難しく、ライセンス問題に関しては「見切り発車」の状態でSWT2022は始まった。大会開催中も任天堂との調整は続き、多くのアイデアを検討した結果、最終的には任天堂の提示した「サーキット全体ではなく、年末のSWT決勝大会のみ公式ライセンス大会として申請する、そしてそれまでの期間で2023年度のフルライセンスの調整を進める」という方針を採用することにしたという。
同時期、Panda Cupも予選大会として自身のサーキットに参加する大会を招致していたが、Alan氏はPanda Cupに参加する大会はSWTには参加できないということも明言していた 。また、いくつかの大会は配信契約をBeyond The Summit(以下、BTS)と結んでいたため、Panda Cupに参加する際はこの配信契約を手放すよう、Alan氏は大会運営とBTSに要請していた。BTSがこれを拒否すると、Alan氏は「Panda Cupに参加しなければBTSは2023年度の『スマブラ』関連の活動はできなくなる可能性がある」と返答。BTSは態度を崩さず、Alan氏は「配信権について、任天堂を巻き込んだトラブルに発展するだろう」と宣言したが、結局最後までBTSがPanda Cupに参加することはなかった。なお、この部分に関してはBTSのLDeeep氏本人が事実であるとツイートしている。
SWT決勝大会は7月までにはライセンスを獲得し公式に発表する予定だと相談していたが、任天堂の返答頻度は急激に減り、やむを得ず8月にライセンス未取得のまま決勝大会の発表に踏み切った。任天堂は連絡の遅延を謝り、SWTが決勝大会の発表に踏み切ったことに理解を示したという。
結局SWTが任天堂としっかり連絡が取れたのは9月に入ってからのことで、Panda Cupの運営やCEOの振る舞い、そして板挟み状態になっている世界各地のTOたちの不安などが絡み合って非常な複雑な状況を生み出し、全体的な遅れに繋がっていると説明した。また、任天堂内部にも複数の意思決定者が関わっていて、特に全体像を把握しておらずSWTのことを単に「ライセンス契約を正式に取得する前に勝手に発表に踏み切った団体」として見る人も少なくないという説明がなされたそうだ。
再び任天堂の返答は途絶え、次にSWTが任天堂と連絡出来たのは11月となった。任天堂は今回の件には社内で多くの責任者の判断が錯綜しており、その中にはSWTやコミュニティ大会との関係性の大切さを訴える人も少なからずいると説明した。SWTはそういった責任者に直接説明する機会を貰えるよう申し出て、任天堂は善処すると返答した。
以上が声明文に掲載された「開催中止までの経緯」だ。もちろんこれはSWT側の発表であり、状況の全体像を把握するためにはAlan氏をはじめとした他の関係者からの発表も待つしかないだろう。しかし経緯はなんにせよ、1年かけて多くの選手が努力を重ね、コミュニティからも多くの期待を集めたイベントがこんな形で中止となってしまったのは、誰にとっても不幸な結末と言えるだろう。
また、同じく『スマブラ』シリーズの大手TOとして知られるVGBCが関わる来年度の大規模世界大会、Glitch: Duel of FatesとDouble Down 2023についても中止が発表されている。こちらも詳細は説明されていないものの、「任天堂との最近のコミュニケーション内容を考慮すると、2023年度も今まで通りに大会を開催していくのはリスクが高くなってしまった」と説明されている。来年は一切大会を開催しないつもりというわけではないものの、どういった形に落ち着くかはまったくの未知であるとのことだ。
天狗と言うか
心が狭いと言うか
昔はパクり企業だったくせにねぇw
任天堂「駄目」
勝手にやっちゃえよ
もっと簡潔に説明しろ
筋とおせや
読みにくくて探す気が失せる
要約しろ
どこまでゆとり脳なんだ
そう言うこと
秋葉原辺りから出発してたマリカーの業者と変わらないす
誰もテンプレ読まないからわからん
びっしりで目がチカチカした
結局これ
なんで今回はいけると思った
スマホの次に来るもの → 量子コンピューター×メタバースの模様wwwww »
『スマブラSP』大規模非公式大会「Smash World Tour」が“開催1週間前に”突如中止。任天堂との交渉が実らなかったと報告され波紋呼ぶ
来月12月8月から11日にかけて開催予定であった、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』(以下、スマブラSP)の大型国際大会「Smash World Tour」(以下、SWT)の決勝大会の中止が発表された。来年度のSWTのサーキットであるSWT2023と、同じく大型の『スマブラSP』国際大会であり来年開催予定であった「Glich: Duel of Fates」と「Double Down 2023」も同時に中止が発表され、プロシーンに関心のある『スマブラSP』プレイヤーが衝撃を受けている。
SWTは非公式のコミュニティトーナメントながらも、過去の『スマブラ』シリーズの大会でも最大規模を誇る世界大会だ。2020年に発表されるもコロナの影響で延期され、2021年は一部オンラインの形式で開催された。そして今年2022年、コロナの収束や渡航制限の緩和もあり、ついに本来の開催形式である「世界各地で開催されるオフライントーナメントと、それらの大会で獲得したポイントの合計に応じて招待される決勝大会」というフォーマットでの開催が発表。現在は予選となる大会は全て終わりポイントも締め切り、残すはLCQ(最終予選)と決勝大会のみという状況だった。単純な規模でも、プレイヤーやファンの期待度でも過去最大級となる世界大会の、決勝大会1週間前での中止発表である。一体何があったのか?SWTは公式に経緯を説明する声明文を出している。非常に長い文章だが、要約しつつ経緯と声明内容を見ていこう。
https://automaton-media.com/articles/newsjp/20221130-228719/