つづき
なぜ日本だけこんなに拘束件数が多いのか。
「海外は入院させないからだ。デポ剤(持続性注射剤)打って帰しちゃう。入院が少ないから拘束数も少ないんだよ」
じゃあ日本も今後は病院ではなく、地域で見守る態勢に本腰を入れるべきだ。
「地域で見守る? 誰が見てんの? あんた、できんの? きれいごと言って、結局全部他人事なんだよ」
確かに社会資源が少ない。
「障害年金たった年間70万円で、どうやって地域で生活させんの? できないよ。働けないんだぜ」
社会構造も変えないと。
「変わんねえよ! 医者になって60年、社会は何も変わんねえんだよ。みんな精神障害者に偏見もって、しょせんキチガイだって思ってんだよ、内心は」
山崎氏もそう思うのか?
「ぼくは親父おやじの病院を継いで2代目だ。小さい時から、閉鎖病棟で患者さんに遊んでもらって育った。たまたま不幸で病気になっちゃった人って思っている」
精神科病院に入院し続けることは幸せなのか。
「そう思うよ、ぼくは。地域で、アパートで一人暮らししながら、明日のことも分からず生活するのと、病院の4人部屋で皆でご飯食べるのと、どっちがいいかって言ったら、ぼくは病院を選択するよ」
30年入院してても?
「出してどうすんの? 地域でマンツーマンで診れるならいいが財源も人もいない。支えているのはいつもボランティアじゃねえか」
(つづく)
つづき
国連障害者権利委員会は昨秋、日本の精神科医療での強制入院を問題視し、根拠法の全廃を勧告した。
「余計なお世話だよ」
勧告は重くないのか。
「重くないね全然。国連がそんなに権威のある機関だと思ってないもん」
滝山病院(東京都)事件など虐待は起き続けている。再発防止策は。
「滝山への入院は全部他院からの紹介だ。透析患者や難しい案件の患者をなぜ公立病院がやらないんだ。それを言えよ」
来年は診療報酬に加え、障害報酬や介護報酬といったトリプル改定になる。
「精神科も診療報酬を一般診療報酬並みにと訴えているが、全然だめ。精神科診療報酬は入院が9割。診療報酬の構造が違うわけ」
先月、山崎氏は日精協の会長に再任した。8期目だ。なぜ会長職に留とどまるか。
「精神科医療を何とかしたいと思っている。財源がつかないとしょうがないでしょ」
(後略)
むしろマスゴミの方が問われる質問だろ、これ
感情論じゃない
かっこいい
相当記者の質問に怒ってるんだろうな
> 「地域で見守る? 誰が見てんの? あんた、できんの? きれいごと言って、結局全部他人事なんだよ」
結局これだよな
そんなに言うならまずお前がやってみろっていう
地域で見守れるレベルのひとはそもそも拘束とか閉鎖病棟にはいってないしね
そういう発想ができるって事は、お前も精神疾患した患者を人として見てないんだろうなぁって思うわ
「じゃあお前らがこれの面倒みろよw」みたいな無責任な事を言わない院長は、心底患者のためにやってるんだろう
大の大人だから力は凄い
パンチだけでなく噛んだり、髪を掴んだりする。だから拘束しないと職員がかなり危ない
そういうことを見ないフリして拘束行為を批判する
知ったかとかいいからw
正気だと思ってるのは本人だけ
批判してる奴らの言う、さいきょうの治療法は本当に患者のためになるのか??
笑ったわ
やっぱり他人事なんだなw
清々しいレベルのクズや
> >精神障害者から目を背け、病院へ追いやることを是としてきた社会。ドンからの重い問いかけだろう。(歩)
いや、なんか問いかけが通じてない気がする
治療させたいから病院に放り込みたいんだよ
社会と共存させても何も症状良くならねーぞ
マスコミは責任を負うことなく平気で攻撃するから悪質だよな
マスゴミなんて耳触りの良い言葉を吐くだけで責任なんて絶対に取らないからなw
こういう先生がトップでいるなら安心だな
「唐揚げブーム」終了。次に終わるのは冷凍ギョーザの模様・・・ »
まずは身体的拘束。年間1万件超の拘束がある。
「基本的にね、精神保健福祉法に則のっとった拘束なわけ。それについて何だかんだ言うのは変だと思うよ」
厚労省で拘束要件を見直す議論が進む。医師の裁量が増え、拘束件数が増える懸念を示す声がある。
「議論が進むのはいいが、現場としては、粛々と法律に沿った形で拘束する。当然じゃない?」
過去20年で拘束件数は2倍に増えた。
「増えた増えたって言うけれど、厚労省が発表しているのは数だけ。病名や性別、年齢も発表していないから、具体的にどういう疾患で拘束が増えたか何もわからないの」
年齢や性別、疾患はこの場合、関係ないのでは。
「関係なくないよ」
どんな疾患でも、拘束されたことに変わりはない。
「中身の分析がなければ数字に意味がないって言っているの。拘束の数だけ発表してるのって変。分析できないのに答えられない」
そうでしょうか。
「精神科病院より一般医療での拘束の方がはるかに多い。知らない? 厚労省の班研究で施設内拘束って6万件あるんだぜ。そっちの拘束をなんで騒がないの?」(軽く机をたたく)
「拘束しないで、患者さんが逆に自殺したとか、転倒骨折したとかの方が怖い。医師が適切に判断していることをね、診察もしたことがないきみが、あーだこーだって言うのって変だと思わない?」「こっちだってね、好きで拘束やってんじゃない。拘束したら、監査の時にカルテを全部ひっくり返して見られてね、しかも診療報酬全くついてないんだよ、あれ」
山崎氏は拘束する権限をもつ精神保健指定医だ。
「拘束? してますよ」
心は痛まないのか。
「はあ? 治療の一環で拘束しているわけで、それを全然現場を知らないきみが土足で入ってきて、心痛みませんかって何なの? 失礼だよ」
取材で心を痛める精神科医に多く出会ってきた。
「ぼくはそんなふうには考えない。適切に法律で決まっている。患者さんの安全を考えて拘束して、なぜ心が痛むの? しないことで、もっと変な結果が出る方がおっかないじゃないか」
当事者は拘束しないでほしいと強く望んでいる。
「できないね。拘束して治療のプログラムに乗せるのが今の法律上の建前だ」
(つづく)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/261541