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当然と言えば当然なのだが、男に「カネ」を期待しない環境下では、女は男に「モテ」を求めはじめる。これは男女の
経済的平等が実現した英米などの西側諸国では広く見られる現象である。アメリカ合衆国では結婚する男性に
年収を求める傾向が日本とは比べ物にならないほど希薄である。するとどうなるか。日本の婚活市場においては
引く手数多な「モテないけど高年収」タイプの男性はほとんど性愛領域では駆逐されてしまう。高給で有名な
シリコンバレーの若年男性未婚率は脅威の57%と言えばそれが伝わるだろう。「ATM夫」という概念が存在しない代わりに、
ATMになりがちな理系非モテ男性は結婚しづらいのが男女平等先進国だ。ではどのような男性がモテるかと言えば、
言うまでもなくカッコよくて、セクシーな男性。つまり男尊女卑を内面化した暴力性のある男性である。
アメリカの異常なマッチョイズムは彼の国を知る人の間では常識だが、欧州に比べなぜあそこまでマッチョイズムが
蔓延するかという疑問のひとつの答えはこれだろう。「男は女を養うべし」という規範をいち早く捨て去ったのがアメリカ合衆国だ。
となれば、当然男たちは「カネ」以外の魅力で女を魅了しなければならない。そのために合衆国の男たちが選んだ
合理的な正解が「男らしさ」だったわけだ。こうした「カネ」よりも「モテ」を重視する英米流の配偶者選択は
九州圏では比較的よく散見される。これは統計を離れた筆者の実感としてもそうだ。
筆者は宮崎県に1年ほど住んでいたことがあるのだが、かの地で地元の人と交友を深めるにつれ男女交際のルールが
あまりに東京と違うことに本当に驚愕させられた。まず本当に男が働かないし、働いていないことがマイナスとして
扱われないのである。「いい歳した男が非正規雇用は恥ずかしい」という感覚からして希薄で、非正規でもフルタイムで
しっかり働いているなら「まともな社会人」として扱われるし、そもそもどのような職業に就くかがモテとそれほど相関しない
のである。筆者と飲み仲間になったある男性は、30代後半で失業保険(と無許可の林業バイト)で食いつないでいたのだが、
サーフィンが上手くオラオラ系のノリで友人も多いことから、なんと普通にモテまくっていた。
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同じようなケースは無数にあり、東京だったらまず職業・年収の段階でどれだけ顔がよく喋りが面白かろうが足切りされるような
男性たちが、ごく普通に男女交際をやりまくっており、女性側ごく自然にそれを受け容れていたのである。こうした環境下で
「男尊女卑」的な価値観が広まることはごく自然な成り行きに思える。当たり前の話で、その方がモテるからだ。九州出身で
東京で働く知人から話を聞いても、こうしたノリについていけない陰キャオタクタイプほど地元を離れたがる傾向もあるように感じる。
一方、関東や東海における配偶者選択はなによりもまず「カネ」である。そして男がカネを稼ぎたかったらどうするべきか。
真面目にシコシコ勉強していい大学いい会社に進み、社内でも真面目に仕事をして波風を立たせず、「大人しく真面目な良い子」
になるのが最も合理的だ。そしてだからこそ関東・東海は夫婦間DV件数が少なく、価値観的にもリベラルな風土が根付いているのだろう。
ちなみに九州圏は結婚幸福度が高いことでも知られているが、これもカネ目当てでなく女性が純粋に下半身が濡れるか否かで
男を選んでいることが結婚幸福度につながっているのではないかと筆者は感じている。もちろんこうした刹那的な結婚観は
離婚率の高さや中絶率の高さにも繋がっているわけだが、少なくとも愛が続いている間は幸福なのは間違いないだろう。
まとめよう、「九州の男尊女卑」とは一体なにか。それは女性の経済的自立が達成され、経済的理由による結婚が衰退した
ことに端を発する、ロマンティックラブに基づく結婚観の必然的帰結である。こうした結婚観は九州だけでなく女性の経済的自立を
達成した緒地域で広がっており、むしろ旧来の封建的価値観から脱却しているからこそ「男尊女卑」が合理的選択肢になってしまう。
女性が自由に相手を選択できる環境だからこそ、暴力性のある九州男児が最適解になっているのだ。そうした暴力性のある男性を
選好しているのが女性自身である以上、これはどう足掻いても解決することはできない。
下半身の呼び声に従い、オラついた男を好きになる。それ自体はメスの性本能でありどうしようもない。しかし発情した結果くらいは
自分たちで責任を負ってほしいものである。
やっぱオラついてるとフェロモンとして何か出るんだろうな
あれなんか嫌
助手席でふんぞりかえんなって思う
女は男の暴力を振るえる優位性に惹かれるのだ
そこを引っ叩いて大人しくなったところでギュッと抱きしめて愛してるからと優しくすると女は喜ぶ
あと人間は安全よりも不安に惹かれる
安心できる男よりも危険な男でときめいてしまう
警察呼ばれて前科一般
これでいいのか?
俺は女子供でも容赦なくグーで殴るよ
低スペックでも変にモテる
ただ俺に暴力性はまったくなく母性くすぐるタイプ
歯向かってくる男をボコボコにして男の味を教えるのに興奮しますね
専業主婦志望でスペック競争の婚活に明け暮れる首都圏より健全かも
ホワイトカラーでさえ殴り合いで出世決まるんだし女も殴れないで家族が守れるかよ
きらわれるよ
中学でヤンキーがモテるノリが大人になっても続いてる感じやったわ
関東ではどんな陰キャでも金があればイケメンより遥かにモテるが
九州では金で女は釣れなく非正規雇用だろうがイケメンがモテるってのはある
家族を乗っ取ったり洗脳したりして一家丸ごとみたいな恐ろしく陰惨な悪魔の所業のような事件が多いイメージ
その最たるのが松永太のアレ
【画像】ドジャースVSカブス戦で客がレーザーポインターを使って大炎上・・・ »
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「さす九」なるワードがSNSを中心に流行しているらしい。「さす九」はそのまま「さすが九州」という意味合いであり、
九州の男尊女卑的傾向を揶揄する文脈で用いられるネットミームであるらしい。たしかにTwitterなどSNSでは
昔から「九州の女性差別はヤバい」的な話題は定番の地方差別ネタであり、それを題材にした女性作家による漫画や
エッセイなども無数に出ている。鳥トマト氏の『東京最低最悪最高!』など九州dis系コンテンツがバズったり炎上したり
することもしばしばなので、なんとなく「九州の女性差別はヤバいらしい」というイメージを抱いてる人も多いかもしれない。
こうした九州の構造をそっくりそのままひっくり返したような地域も日本には存在する。言わずと知れた東京を中心とした関東圏と、
中京工業地帯を擁する東海圏だ。データドリブンな反フェミニストの間ではよく知られているように、有業者に占める女性の
割合が最も低い──言い換えられば「女性が働かない」──地域の筆頭は埼玉、神奈川、茨城、千葉などの関東周辺圏である。
東京都や愛知県も女性労働者の数は全国平均を遥かに下回っており、関東・東海は経済面における「経済的な男女平等」が
最も遅れている男女平等後進地域とも言い変えることができる。
にも関わらず、「文化的な男女平等」が最も先進的なのはやはり関東・東海地域なのだ。地方議会に占める女性議員の
割合が群を抜いて高く、夫婦間DVの保護命令も圧倒的に少ない。これら地域は立憲民主党やれいわ新選組などの
革新系政党への投票率が高いことでも知られている。つまりどうやら「女性の社会進出」と「男尊女卑」は必ずしも一致しない
ようなのだ。むしろ女性が男性並みにバリバリ働く地域ほど男性は暴力的で男尊女卑的な価値観が支配的になり、女性が
まったく働かない地域は逆に女尊男卑的な価値観が支配的になっているのである。
もちろん要因は複合的で、人口動態的なものも含め様々な要素が絡み合っており一概に断言することは難しいのだが、
ひとつの見逃されがちな重要な要因として女性の経済的自立度が女性の配偶者選択を大きく左右しているのではないかと
筆者は考えている。
https://note.com/wakari_te/n/n51183e32c1a4
